Eight Andy

2024.07

ルーペ

打込みの単位

前回に引き続き「打込み」についてのお話です。

 

業界の人とネクタイ生地の話をする時に、「打込みが入っている」「打込みがあまい」などといった表現をすることがあります。

打込みが入っていると密度が高いので目が詰まったしっかりした生地に、入っていないと密度が低いため柔らかい生地になります。

 

ある基準の間に入っている緯糸(よこいと)の密度を「打込み」といい、

その基準とするのは、曲尺(かねじゃく)、鯨尺(くじらじゃく)、cm、inchなどの単位になります。

 

どの単位を基準として使用するかは日本と海外とで違いますし、国内であっても産地が違えば変わってきたりします。

 

分かりやすいように日常で馴染みのある単位である「cm」に置き換えてみてみましょう。

(ネクタイ生地を扱う場合は1尺の1/10である「1寸」を用いるので、そちらを記載します)

 

曲寸 <1寸=3.03cm>
鯨寸 <1寸=3.78cm>
inch <1inch=2.54cm> となっています。

 

例えば、1cmの間に緯糸が33本入っている生地があるとします。

これは曲寸でいうと、打込みが100ヨコ(3.03cm×33本=100)となります。

 

ネクタイ生地で100ヨコの生地は薄くて頼りないので、表には見えない「捨て裏」と呼ばれる裏糸を走らせてしっかりした生地にしたります。

これが、1cmの間に緯糸が50本くらい入っていれば打込みが150ヨコとなるので、それだけでも生地は持ちますし 目が詰まり繊細な表面になります。

 

必ずしも打込みが入っていれば良いというわけではなく、その柄の雰囲気にあった適切な打込みの生地が良い生地なのではないかなと考えています。

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