Eight Andy

2024.09

飾り綴じと組織のバランス

織物データを作る手順は、まず柄のデザインをドット絵で形作るところから始まります。

 

ここをどれだけ丁寧にするかで繊細さや見栄えが変わってくるのですが、大きい柄と小さい柄とでは掛かる時間が全く違います。

大きい柄になるとコントロールする経糸の数が1,296本(約12.6cm)になりますので、小さめの324本(約3.15cm)の柄よりも倍以上の時間がかかるわけです。

 

次にグラウンドや柄などをそれぞれ色分けして、その色ごとにどんな組織を当てはめるかを決めていきます。

最終的にその柄をどういう風なイメージの生地にしたいかを考えて使用する組織を決めることが大切です。

 

経糸(たていと)の光沢を利用した柄なのか、緯糸(よこいと)の色で配色にバリエーションを持たせたいのか。

または固めの生地感にしたいのか、柔らかな風合いに持っていきたいのかなど、使う組織の違いで仕上がってくる生地は変わってきます。

 

そしてイメージが固まれば、色分けごとに組織を流し込んでいくことになります。

 

ここまでが通常の流れですが、今回のペーズリー柄で多用している飾り綴じ(かざりとじ)は組織として流し込むことができません。

画面上のデザインを目で確認しながら一つ一つ綴じていきます。

 

柄の曲線や重なり具合に合わせて手で打っていくのですが、これも大きな柄になればなるほど手間と時間がかかります。

 

本来は糸が抜けないようにするための組織や綴じであっても、デザインのひとつとして表現したのが「飾り綴じ」となります。

 

イメージに合わせた組織を流し込む部分と、細部まで人の手で細工をする部分をうまく組み合わせることで、重厚感と同時に職人仕事の匠さを感じられる仕上がりとなっています。

 

使い捨てのデザインにはしない、Eight Andyが大切にするペイズリー柄のネクタイです。

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