2021.09
真っ赤を表現するために
織物は経糸と緯糸が交差することで生地が織られ、その織りかたの事を「組織」と呼びます。
通常、黒色や白色などの経糸(たて糸)が織機にかかっていて、配色する場合には緯糸(よこ糸)の色を変更します。
機屋さんにもよりますが、多ければ数百色の緯糸があったりしますので使いたい色は大抵見つかります。
ただし、使う組織によっては経糸の色が表に多く出てきてしまうものがあり、
せっかく緯糸で綺麗な赤色を選んだとしても、経の色が影響して視覚的に混ざった様に見えてしまうのです。
(例えば黒色の経糸で織った場合は、少し黒ずんだ色になってしまいます)
そうならないためには経色があまり出ない組織を使った生地にしなければいけません。

しかし、緯糸の色だけが出る組織として考えられるのは限られていて、朱子織と呼ばれる組織のほぼ一つだけです。
朱子組織にも何種類かあるので、その組み合わせで柄を出すことも考えましたが、その組み合わせだとどうしてもフラットな生地になり、少し重厚感が出ません。
ボリューム感があり経糸が表に出ない組織を考える必要がありましたので、今回はレップという組織を基本にして経糸があまりでないように試行錯誤しました。レップという組織は陣目(じんめ)とも呼ばれ、レジメンタルストライプのネクタイでよく使われている組織です。
ジャカード織は柄を表現するだけでなく、経糸の動きを考えて色々と工夫する事ができます。
ところが織物の構造上、緯糸の隙間から経糸は少なからず出てきてしまいますので、
経糸もエンジ色にして生地全体から赤色を感じれるようにしました。

こうしてエイトアンディの真っ赤なネクタイが出来上がりました。
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Date
2021.09.08
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Category
デザインや色の話







