Eight Andy

2024.05

ジャカード織で作るギンガムチェック

一般的に服地などで使うギンガムチェックの生地構成はかなりシンプルです。

 

例えば、白経を7mm、黒経を7mm、その次は白経を7mm…というふうに順番に経糸(たていと)を作るとします。

次に緯糸(よこいと)で白を7mm織って、黒を7mm織って、次は白を…と繰り返すように織っていきます。

すると、白のタテ糸と白のヨコ糸の交差部分は真っ白、黒のタテ糸と黒のヨコ糸の箇所は真っ黒、 白×黒や黒×白の箇所では一見グレーに見えます。

デザインによってサイズの大小や色は異なりますが、これが一般的なギンガムチェックの構成になります。

 

ところがネクタイ生地の場合にはそれ専用の経糸を準備することはほとんどありません。

それに私達はできる限り、今ある設備のなかで、在庫の糸を増やすことなく、ジャカード織を駆使して柄を表現したいと思っています。

 

ジャカード織の可能性を追求することで、これまで見たことのない組織や生地、新しい手法がうまれ、 どこか少し違う雰囲気の格好いいネクタイにすることができると考えるからです。

なので、先述のようなギンガムチェック用の経を作らずにジャカード織で表現していきます。

 

また通常ネクタイ織機でギンガムチェックを作る場合、経糸が黒と白が交互になっているヤスラ経を使って表現するのですが、 それだとカジュアルになり過ぎてしまうのでここではそれもしません。

カジュアルがだめというわけではなく、 そのネクタイを5年後や10年後でも締めて頂けているかと考えるとそうではないように思ったからです。

 

そこで黒色と白色ではなく あえて黒色と濃色を組み合わせることにしました。

ただそれだと同じような色になるので、ほとんどギンガムチェックに見えません。

 

なので、一つの組織だけではなく異なる組織を入れて生地の表面に違いを作っています。

こうすることで一見は無地に見えても光の反射具合が変わってチェックのシルエットが見えるのです。

 

 

シンプルですがじつはジャカード織の技術が詰まったネクタイとなっています。

 

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