Eight Andy

2024.08

ジャカードリピート

ジャカードの釜口(かまくち)

ジャカード織は経糸(たていと)を操作して複雑な柄を表現できることが特徴の一つです。

 

ところが好き勝手に作れるわけではなく、いくつかの制約があって、その中で大きく影響してくるのが「釜口(かまくち)」と呼ばれるものです。

 

これが何か簡単にいうと、生地の横方向での柄リピートの事です。

 

国産ネクタイ生地の幅(横方向)は大体50cmなのですが、50cmすべての経糸をコントロールした設計データを作るのではなく、そのうちの12.5cm分を作ります。

そしてそのデータをジャカード装置(織機の一部)のほうで4つリピートさせて50cmの生地となるのです。

 

なので、この12.5cmでちゃんと繰り返される柄を作っていないとデザインが上手く繋がらなくなってしまいます。

 

ではこの織機では12.5cmの柄しか作れないかというと、そうではありません。

12.5cm内で繰り返される柄にしておけば大丈夫です。6.25cm(12.5÷2)や4.17cm(12.5÷3)などだったら問題ありませんが、残念ながら8cmや10cmの柄は作れません。

 

厳密には12.5cm→1,296本、6.25cm→648本、4.17cm→432本の経糸をコントロールしているので、1,296本を整数で割り切れる数字であればリピートしていけます。

ですので、これより小さなリピートサイズとしては324、216、144、…と、まだまだあります。

 

今回は例えとして1,296本(経密度312/曲寸)で説明しましたが、他にも1,296本の倍(2,592本)であったり、960本や1,152本、1,200本など、産地の違いや機屋さんによっても異なる規格が存在します。

さらに経糸の密度もそれぞれ違ったりもするので、同じ釜口であっても12.5cmと13cmの違いが出てきたりしますがその話はまた別の機会に。

 

こまかい数字を出して説明してしまいましたが、ジャカード織の柄はリピートされていて、そのリピートには決まったサイズ(釜口)があるということなのです。

 

これは小紋柄やペイズリー柄だけでなくストライプの柄でも同じですので、ぜひお手持ちのジャカード織ネクタイでリピートを探してみてください。

 

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