Eight Andy

2024.09

織機

筬込み(おさごみ)

筬込みとは経糸(たていと)の密度のことで、筬密度や経密度という場合もあります。

 

服地の場合とは違いネクタイ織機では基本的に筬込みを変えることをしないので、ひとつの機屋(はたや)さん内での経糸の規格は共通となっていることがほとんどです。

国内では300本/曲寸〜320本/曲寸くらいに設計している機屋さんが多いと思います。(センチですと、99本/cm〜106本/cmになります)

 

そのなかで比較的多くの機屋さんで採用されている筬込み312本/曲寸を例にあげると、これは1寸間に経糸が312本入っていることをさします。

 

曲寸(かねすん)でいうと、1寸=3.03cmなので1cm間に約103本の糸が並んでいる状態です。もうすこし小さな単位にすると、1mmの間に10本くらいとなるのですが何となくイメージできるでしょうか。

こうして考えてみるとジャカード織のネクタイ生地が高密度な織物で、繊細な柄を表現するのにむいている事がおわかりいただけるかと思います。

 

さらにイタリア生地の多くは1cm間に約119本の経糸が並んでいます。15%くらい密度が込んでいることになるのですが、そのおかげでより繊細な表現ができるうえ、経糸で出すサテン組織(経朱子)が非常にきれいに表現できます。

 

それとは逆に、筬込みを甘くすることで緯糸(よこいと)の打込みが入るようにする場合もあります。その結果こちらは緯糸のボリューム感や重厚感が感じられる生地に仕上がることが多いです。

 

このように産地や機屋さんによって筬込みは違いますが、それぞれが特徴をいかして魅力的な生地を織られています。

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