Eight Andy

2023.04

ネクタイ生地の平織

織物の三原組織というと「平織(ひらおり)」「綾織(あやおり)」「朱子織(しゅすおり)」があります。

 

その中で今回は平織の説明をしたいと思います。(※組織とは織り方の事です)

 

平織とはタテ糸とヨコ糸が1本ずつ順番に交差している組織で、それぞれが隣りの糸と組み合っているのでしっかりとした生地になり、光沢感は最も抑えられる組織になります。

ところがネクタイ生地においては平織はほとんど使いません。というか、使えないのです。

 

ネクタイ織機のタテ糸密度は服地などに比べると高密度なので、1本ずつ交差した組織を織ろうとすると打ち込みと呼ばれるヨコ糸の密度をかなり落とさないといけません。
そこまですると平織を織ること自体はできるのですが、ネクタイ生地としてはあまり良いものではなくなってしまいます。

 

なのでネクタイ生地では、1本ずつではなく2本ずつや3本ずつ交差させた「ななこ」と呼ばれる組織や、さらに多くの糸を使って市松状にしたバスケットという組織を平織の代用としている場合が多くなります。

 

この裏地で使っている組織は「小バス(こばす)」と呼ばれるバスケット組織の中でも小さいものです。
生地のベースには小バスを使い、ロゴマーク部分には経朱子という別の組織を使うことで柄を表現しています。

 

ジャカード織では複数の異なる組織を入れられるので、複雑な柄も表現することができます。

 

ご自身が持っているネクタイにどんな組織が使われているか見てみようと思った方は生地オタクの仲間入りです。

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